ベースジェル

ベースジェル

ネイリストとして妥協出来ないのはベースジェルですが、たくさんありすぎてどれが良いのか分からないのが現状です。そこでベースジェルの中でも特に人気の高いバイオジェル、カルジェル、パラジェルの三つのメーカーを成分と対応から比較してみようと思います。結構辛口です。あくまで個人的な意見になりますのでご了承ください。

最近は色々な会社から本当にたくさんのジェルが販売されているので選ぶ側も大変ですよね。メーカーの突然の自主回収、化粧品か雑貨か、サンディング不要か必要か。何が安全で何を基準に選べば良いのか分からなくなります。

成分はもちろんメーカーによって違います。でも安全か危険かと言われると殆どのジェルが正しく使用すれば安全ですし、逆に間違った使い方をすれば危険になります。化粧品だから安全、雑貨だから危険というわけでもないのです。ノーサンディングだから爪が薄くならないというわけでもありません。私は爪が薄くなる一番の原因はサンディングではなく、アセトンオフだと思っています。

そもそもジェルネイル自体が爪の上で化学反応を起こしているので安全とは言えません。それでも人体に影響のないように使用するのがプロのネイリストです。

メーカー比較の前にアレルギー成分として有名なHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)について少しお話しさせてください。ヒドロキシエチルメタクリレートはほとんどのジェルに含まれていて、中高度のアレルギー物質です。繰り返し皮膚が刺激されると痒みなどが徐々に増大していきます。実はこのアレルギー反応のせいで一度2016年にスウェーデンで販売を禁止されているんです。

そこで世界貿易機関はHEMAを含むネイル製品を専門家の使用に限定し、アレルギー反応を引き起こす可能性があることをパッケージに記載する必要がある、としました。

日本は特別な資格がなくてもネイリストを名乗ることができます。特別な知識がなくてもHEMAを含むネイル用品を購入し使用することができます。元々皮膚に付着すると危険とされていて、製品を扱う以上は皮膚に付着させずに使用することが前提で販売されているのです。逆に皮膚に付着しなければ安全性は高いです。

なのでよく分からない格安ジェルを除いて、ある程度知名度のあるジェルメーカーの商品であれば人体に影響を与えるほど成分に差はないというのが私の見解です。元々安全な物質ではないので、安全で無害なジェルなんて無いからです。

そこで重要になってくるのがメーカーの対応なんじゃないかと思っています。

元々安全とは言えないネイル商材を使用して、トラブルになった時にメーカーがどう対応してくれるかはとても重要だと思いませんか? 私はメーカーの対応は信頼に関わるので成分と同じくらい大切だと思っています。

バイオジェル、カルジェル、パラジェルの三つのメーカーに成分を問い合わせてみたところ対応が全く違いました。前置きが長くなりましたが、成分と対応をシェアしていきます。

まず私がベースジェルの中で一番お気に入りのブランド、バイオスカルプチュアのクリアから。一番おすすめです✩

成分

・ジカルバミン酸ジHEMA トリメチルヘキシル
・メタクリル酸イソボルニル
・t-ブチル過酸化ベンゾイル
・ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン
・グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
・サッカリンNa
・ヒドロキシアニソール

ややこしいですがジカルバミン酸ジHEMA トリメチルヘキシルとHEMAとは全然違います。HEMAはネイル用品の中でもアレルギーを引き起こしやすい物質ですが、ジカルバミン酸ジHEMA トリメチルヘキシルはHEMAよりもアレルギー誘発率が低いとされています。

でもゼロではありません。何度も言いますが皮膚に付着しないことが前提なので、HEMAよりは優しいというだけで無害なわけではありません。既にお伝えした通り、ジェルネイル自体がある程度リスクがあるものなので安全とは言えないのです。HEMA以外の物質も程度の差こそあれアレルギーを誘発します。ウレタンアクリレートとだけ記載して詳しく書いてくれていないメーカーも多い中、きちんと詳しく記載してくれているのは信頼度が高まります。正しい使い方をすることを前提に使用すればバイオジェルは比較的安全性の高いジェルだと思います。

何故バイオジェルが私のお気に入りなのかというと、対応が良くメーカーが責任を持って販売してくれていることが伝わるからです。売るだけ売って放置しているブランドがとても多いですが、私が購入した時はネイリストが安全に使用できるようにベースジェル購入者に無料のセミナーも開催してくれていました。また、バイオジェルは化粧品登録もされているのでパッケージに成分の記載があります。でも、パッケージを見てくださいの一言で終わらずにメールでも丁寧に成分を送ってくれました。

アメリカのバイオスカルプチュアに別件で問い合わせた時も、返事が帰ってこない確率がとても高いアメリカで丁寧なお返事をいただきました。

続いてはカルジェル。

まずは成分から
・ウレタンアクリレートオリゴマー
・ポリウレタンメタクリレート
・HEMA
・メタクリル酸ヒドロキシプロピル
・t-ブチル過酸化ベンゾイル
・フェニルジメチルメトキシアセトフェノン

講習制度あり、化粧品登録済み、サンディング不要。

老舗なだけあって販売体勢はしっかりされていると感じます。HEMAが含まれていますが、皮膚に付着させず安全に使用できれば問題ないと思います。

成分を教えてくれるまでがやたらと長かったのでバイオの次にさせていただきました。成分を問い合わせて躊躇なく教えてくれないとどうしても疑ってしまいます…

成分を教えてくれるまでに聞いてもいないカルジェルの歴史を長々と説明されたのでそれもちょっとうーん…と思いました。

これだけ長い歴史があるということは長年愛用いただける商品だという証です、

とおっしゃっていました。

でもね、古いモノ=良いモノではありません。

やたらと問合せ内容からずれて自社ブランドアピールをされてしまうと、製品を使用して何かトラブルがあっても責任逃れされそう…と思ってしまいました。アメリカ人ってもっともらしい理由をつけて自分は悪くないと主張する人がとても多いので私が疑い深くなっているだけかもしれませんが。

最後はパラジェルのクリアジェルEXをご紹介します。

まずは成分

・ウレタンアクリレート
・メタクリル酸2-ヒドロキシエチル
・アクリル酸イソボルニル
・ジメチルアクリルアミド
・トリアクリル酸トリメチロールプロパン
・リン酸ビス2-(メタクリロイルオキシ)エチル
・2.4.6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド

パラジェルはノーサンディングで爪が痛まないと大人気ですよね。でもサンディングしたからと言って爪が痛むわけではありません。パラジェルは成分どうこうよりも対応がとても残念でした…

成分を問い合わせたところ、”全成分は容器に記載がございます。”

と返信がきました。ウェブサイトにも成分記載はありません。購入前にアレルギー成分をチェックしたい人はどうするんでしょうか。牛乳アレルギーの人や小麦アレルギーの人が菓子メーカーに材料を問い合わせて”パッケージに記載があります”とだけ返事が来るようなものです。

わざわざ問屋に行って手に取ってチェックするしかないのかな。遠方の方はどうするんでしょうかね。

「サンディング不要だから爪が痛まないジェル」とアピールされていますが、本来サンディングは爪の表面を曇らせる程度で良いので目の粗いバフやファイルでガリガリしない限りそんなに痛みません。

爪に優しいと謳っていますが化粧品登録はしておらず、雑貨扱いです。雑貨扱いということは誰でも簡単に買えるということです。パラジェル側はノーサンディングは特別な技術が必要だからセルフネイラーとの差をつけられると謳っています。でも誰でも購入可能です。特別な技術を持っていないセルフさんでも簡単に買えます。果たして使いこなす事はできるのでしょうか。

ネイリストのこともクライアントさまのこともセルフネイラーのことも考えず、ただ売りたいだけという印象を受けてしまいました。

ということで、私のおすすめベースジェルはバイオスカルプチュアのクリアです。

今回は成分と対応をもとに個人的な視点から比較させていただきましたが、持ちや使い勝手は相性次第です。色々使ってみて、分からないことはメーカーに問い合わせてみてご自身で決めるのが一番だと思います。

ご参考になれば幸いです。

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